‘予防の色々’ カテゴリーのアーカイブ

大掃除の時に・・・

2009 年 12 月 15 日 火曜日

年の瀬も近付き、関西では今週から一気に気温が下がるそうです。

年末といえば大掃除ですが、今日は
その大掃除の時の注意点を何点か御紹介させて頂こうと思います。

私的に大掃除といえば、まずは換気扇等の台所周りですが
一時ニュース等でも問題になった「塩素系洗剤」の取り扱いについて。

もちろんラベルには「まぜるな!危険!」の文字が書かれていますので
意図的に他の洗剤と混ぜる方はいないと思うのですが、「意図的」ではなく
「偶然」混ざってしまう事が、意外と多いそうです。

「この洗剤じゃ、あまり汚れが落ちないね。」
となり、その洗剤を十分に拭き取らずに
塩素系の洗剤で拭いてしまうと、意図せずに人体に有毒なガスが
発生してしまう事があります。

ですので十分な換気の基での洗剤の使用はもちろんですが
洗剤を変えて同じ場所を掃除する時は十分に気を付けて下さい。

その他には、日頃掃除のできない所を掃除する大掃除ですので
家具の陰や高い所を掃除するのですが、高い所を掃除する時は
転倒をしないように、箱を重ねたりキャスター(車輪)の付いた物の上に乗らずに
脚立等の安定したものを使うように注意して下さい。

実は12月という月は、救急車の出動回数が最多の時期でもあるそうです。

しかもその原因は、忘年会等のお酒の席での「急性アルコール中毒」もありますが
それ以上に、上記に書いたような転倒等の【大掃除中のケガ】によるものが
その多くの原因を占めるそうです。

新年を気持ち良く迎える為の旧年の締め括りの大掃除。

ケガに気を付けて、隅々まで今年のアカを落としたいものですね。

万が一緊急事態に遭遇したら・・・

2009 年 12 月 9 日 水曜日

突然ですが、皆さんは交通事故等の人命に係わる
緊急事態に遭遇した事はありますか?

私は訪問理美容を始める前に、知人の
バイク事故の現場に遭遇した事があります。

人の、ましてや知人の事故現場となれば
誰しも、気が動転し「頭の中が真っ白」になるのでは
ないでしょうか?

今でこそ大半の人が携帯電話を持っていますが
万が一バッテリー切れや圏外だったら・・・

動かしても良いのか悪いのか・・・

素人に判断することは大変難しく、そして大変危険です。

ではその時、どのような判断と行動をとれば良いのか・・・

救命救急の講習等で良くいわれるのが
「まずは大声を出して、緊急事態である事を回りに知らせる」
これが基本とされています。

そして消防や警察への連絡をするのですが
自分が、その連絡を出来ない場合・・・

多くの人が
「【誰か】救急車を呼んで下さい!」
と大声で叫ぶそうですが、この場合
消防等への連絡が、遅れる事が多いそうです。

ではこんな場面に万が一、遭遇していしまったら
何と叫ぶ方が良いのかと言いますと・・・
「【そこのギターを持ったお兄さん】!救急車を呼んで下さい!」
と大声で叫ぶのが言いそうです。

「ギターを持ったお兄さん」は、もちろん例えですが
肝心な事は、助けを求める【誰か】をコチラが指定する事。
(ここまで具体的でなくても、例えば【マフラーを巻いてる】等)

これは人間の心理反応に応じたモノらしく、往々にして人は
「誰かが、やってくれる」とか「自分は当事者ではない」と
無意識に責任から回避する傾向があるからとの事です。

今でこそ、在宅(お客様宅)でお客様が突然、痙攣を起こされた時
対応を取れる私ですが、最初に書かせて頂いた以外にも
車で信号待ちの時に、後ろから追突された時
最初に連絡した車屋さんの先輩から電話越しに
「まずは警察に連絡やろ!」
と、一喝された経験もあります。
(さいわい、この時は誰も大怪我はしませんでした。)

誰しも冷静に行動する事のできない緊急事態。

1分1秒で、人の大切な命が左右されます。

遭遇しないに越した事はありませんが
万が一の時の為にAEDと共に、頭の片隅に
入れておいて頂ければと、思います。

AED(自動体外式除細動器)について。

あなたは知っていますか?AEDの使い方

AED(自動体外式除細動器)について。

2009 年 12 月 7 日 月曜日

最近、多くの場所でAED(自動体外式除細動器)を
見かけるようになりました。

緊急時に人命を救ってくれる道具ですので
広く浸透してきた事は、素晴らしい事だと実感しています。

そのAEDですが、あまり知られていませんが
もちろん器械ですので、日々のメンテナンスが必要になってきます。

メーカーによって様々ですので一概には言えませんが、概ね
・バッテリーの寿命は約5年
・パットの寿命は約2年弱
と、されています。
(パットの袋には、使用期限の記載がされています。)

もちろん使う事は、無いに越した事はありませんし
特別な事情を除き、頻繁に使う事の無い道具の1つですが
このAEDが登場する時は人命に係わる緊急時です。

職場や通勤・通学経路のドコに設置されているかの確認も
大切ですが、設置サイドも日々の点検作業を怠らずに行う
必要があります。

使用しない事を願うAEDですが、職場等に設置されている場合
定期的な点検をお薦めします。

あなたは知っていますか?AEDの使い方

新幹線とAEDと…

☆手洗いのあれこれ☆

2009 年 10 月 15 日 木曜日

国産新型インフルエンザワクチンの出荷も始まり
一雨ごとに涼しくなってきた今日この頃ですが
皆さんの御自宅では、インフルエンザのみならず
風邪等に対して、どのような予防をされているでしょうか?

先日頂いた御質問の中に、「ん?」と感じる事があったので
本日はその事について、少し御紹介させて頂こうと思います。

それは…

【自宅の玄関にスプレータイプのアルコール消毒液を置いて
帰宅時にはそれで手の消毒をしようと考えているのですが
これで家庭での手の予防法としては万全ですか?】

と、いう御質問でした。

アルコール消毒液といえば確かに、福祉施設や病院以外にも
公共施設等でも、多く見られるようになってきました。

インフルエンザに対しては効果的とされているアルコール消毒ですが
これからの季節に流行が予想されるノロウイルスには効果がありません。

ですので、この御質問の「家庭での予防法」という意味では
アルコール消毒液のみですと、不十分という答えになります。

では、そのノロウイルスを予防する効果的な予防法はと言いますと
【流水での手洗い】です。
流水の定義についてはコチラをご覧下さい。

その流水での手洗い時に、液体石鹸を一緒に使うと
さらに効果的とされています。

巷の薬局では以前ほどではありませんが、マスクやアルコール消毒液が
入手困難な中で、ポツンと寂しくたたずむ液体石鹸の活躍の時期が
そろそろ到来しても良いのではないでしょうか?

尚、ジェル状の家庭用消毒液もアルコールが主成分ですので
ノロウイルスには効果がありませんので、合わせて御注意下さい。

☆新型は、いつまで新型?☆

2009 年 10 月 5 日 月曜日

新型の流行もですが、そろそろ季節性インフルエンザの時期となり
予防接種等、予防対策を今まで以上に考えなくてはならない時期が
やってきました。

しかしテレビやインターネットで様々な情報の流れる中、
どの情報を信用すれば良いのか良く分からないのが
本音ではないでしょうか?

・予防接種って本当に必要?
・海外からのワクチンを日本人が接種しても大丈夫?
・タミフルとリレンザって何が違うの?
・そもそも、どこに相談に行けば良いの?

ナドナド…

もの凄いスピードで進化する医療技術ですので
過去の正解が、現在の正解に必ずしもならず
尚の事、その判断には悩まされる所ではないでしょうか?

そんな中で、私が参考にさせて頂いているのが
【近畿医療福祉大学 勝田 氏】のブログです。
勝田氏のブログはコチラをクリックして下さい。

タイトルにある、「新型は、いつまで新型なの?」のような
素朴な質問から、日本や世界各国の状況等を非常に分かりやすく
解説されているブログですので、ご参考頂ければと思います。

PS:この記事は本質を捉えてるなと実感です。

☆スタンダードプリコーション☆

2009 年 5 月 18 日 月曜日

先週末からの新型インフルエンザの急速な影響で、関西(特に大阪)では
待ち行く多くの方が、マスクを着用しています。

マスクを着用されいる方を見ていて
また、皆さんからお聞きするお話しを聞いて、少し気になった事が
ありましたので、今日はその事について記事を書かせて頂きたいと思います。

まず始めに、マスクで口の周りしか覆わず鼻を出した状態で
マスクを着用された、ごく少数の方を見ますが
マスクを着用し慣れていなくて気持ち悪い等、色々あるかと思いますが
菌やウイルスは、粘膜に付着して悪さをしますので、キッチリと
鼻も覆うように着用する事を、お薦めします。
(鼻の内側も粘膜ですので…)

あと、マスクを外したりずらす時は、カバーしている面の部分を摘むのではなく
耳に掛けた、紐の部分から外すようにお薦めします。
(面に付着した菌やウイルスが手に付着しないようにする為です。)

一番大切な事ですが、そもそもマスクは
感染「予防」よりも、感染「拡大」を防止する為の道具です。

医療現場で働く方や、介護現場で働く方がマスクを着用しているのは
接する大半の方が、病気の方や高齢者の方と抵抗力の弱い方ですので
患者さんや利用者さんを守るために着用しています。
(健康な人には何の問題がなくても、抵抗力の弱い方には一大事になる事は多々あります。)

もちろん大勢の人がいる所に行く場合、マスクも効果はありますが
上記の様な事にはご注意下さい。

そして、マスク以上に予防効果があるのがタイトルにある
スタンダードプリコーションです。

医療や介護の現場で使われる言葉ですが
「手洗い・うがい」を、横文字で格好良く言うとこうなります。

以前も記事にしましたが、今回は前回の記事 に少し補足がありますので
お時間のある方は、前回の記事をご確認の上、もう少しだけ
お付き合い頂ければと思います。(前回の記事は→コチラ

まず、順番ですが「手洗い・うがい」と言うからには
手洗いをしてからウガイが正しい順番です。
(まずは手に付いた菌やウイルスを落とさないと、触る所すべて(コップにも)付着してしまうからです)

液体の石鹸を使い、手の甲(こう)や指のあいだまで
念入りに洗って、しっかり洗い流します。

あとウガイですが、まず口を閉じた状態でウガイをし(いわゆるクチュクチュうがい)
次に上を向いた状態でウガイ(いわゆるガラガラうがい)をします。

これは、最初に口の中を綺麗にしてから喉を綺麗にする為に
出口(口)に近い部分から洗浄する為です。

言葉は難しいですが、上記のように簡単にできる
スタンダードプリコーションですので、御自宅に限らず職場ででも
外出からお戻りの時に実践して頂ければ、感染予防の
大きな助けになってくれると思います。

マスクは売り切れているのに、薬用石鹸は売れ残る大阪の不思議な
現象を見て、スタンダードプリコーションの大切さを実感した
今日この頃なのでした。

新幹線とAEDと…

2009 年 1 月 19 日 月曜日

私たちの仕事での移動は、基本的に
車・市営地下鉄・各私鉄・JR在来線ですが
研修や営業等で、1~2年に1回程
新幹線を利用します。

200901191514000
電車好きの私にとって新幹線に乗るなんて…
お恥ずかしい話し、一大イベントだったりします♪

約2年ぶりに利用しましたが…

200901191704000
↑乗車してまもなく、オシボリを頂きテンションはMAXに♪

話しはかなりそれてしまいましたが、今日ホームや出先では
かなりの数のAEDを見かけました。

200901191531000
一時期に比べ、かなり浸透してきたみたいですね。
(AEDについて、詳しくはコチラ を)

できる事なら、使わ無いに超した事はありませんが
万が一の事態において、人命を左右する大切な道具です。

非常時に備え、通勤経路や職場の
ドコに設置されているかを再確認されてみては
いかがでしょうか?

世界エイズデー

2008 年 12 月 1 日 月曜日

今年も残すところあと1ヶ月となり
何かと慌しくなり時期になりました。

今日12月1日が
「世界エイズデー」
だと、皆さんはご存知でしょうか?

「AIDS=後天性免疫不全症候群」
の事を、皆さんはどのように考えておられるでしょうか?

2007年、HIVの国内新規感染者は
1000人を超え、先進国で唯一この日本では
5年連続で過去最多を記録しているそうです。

感染経路
・輸血を含めた薬害
・注射針の回し射ち
・母子感染
・刺青(タトゥー)
・セックス
以上、5種類です。

ご存知のように、コンドームの使用は
非常に効果的とされています。

そして、HIV感染者の世代別の統計では
10代のみ女性の感染者の比率が69%だそうです。

つまり、10代の感染者の半数以上が女性という事になります。

これは、セックスの構造上
女性のHIV感染率は男性の約10倍ともいわれているのに加え
コンドームの使用率が、若い世代ほど低くなっている
からとの事です。

医学の進歩と共に、エイズは必ず死ぬ病気ではなくなりました。

しかし日本では、感染者は増え続けています。

現在報告されているHIV感染者は約1万人に1人ですが
感染しているのに検査を受けずにいる
「感染していると気づいていない人」は2千人に1人は
いるといわれているそうです。

昔、バンド活動に夢中だった頃
海外でタトゥーをいれたメンバーが、HIV検査を受けた時
その時初めて、私もHIVの検査を受けました。

結果が出るまでの数週間は、何ともいえない
期間だった事を、今でもハッキリと覚えています。

自分は必ずコンドームを使用していただろうか?

ひょっとしたら…自分が誰かにうつしていたら…

そんな不安な毎日で、陰性だとわかった時の
何ともいえない安心感。

そんな思い出を、この日になると思い出します。

決して誰にとっても、他人事では無いと
私は思います。

HIV検査は全国の保健所で
「匿名」・「無料」で受ける事ができます。

もし、まだ検査経験の無い方がおられるなら
あなたと、そしてあなたの大切な方のためにも
一度、検査してみてはいかがでしょうか?

・エイズ予防情報ネット http://api-net.jfap.or.jp/
・携帯サイト http://www.aidsmob.com/

・エイズ予防財団 相談窓口 0120-177-812
携帯電話からは 03-5259-1815
月曜~金曜 10:00~13:00 14:00~17:00

感染源と感染経路

2008 年 11 月 13 日 木曜日

最近、お客様の中でも風邪等で体調が優れず
訪問理美容の予約を変更されるお客様が増えてきました。
(お客様の体調が最優先ですのでH,R,K では、このような場合
こちらから、御予約の変更をお願いする場合もあります。
いずれの場合もキャンセル料等は発生しませんのでご安心下さい。)

先日から手洗い等の予防法 をご紹介させて頂いていますが
今日は、感染源と感染経路について少しご紹介させて頂きます。

まず、感染した人を「感染者」や「保菌者」といいますが
感染者が全て発病するわけではなく、症状が出ない人や
たとえ症状が出たとしても症状が軽いため、感染に気づかない
人もいます。

こうした人は一見健康そうに見えるので、病原体を撒き散らす可能性が
高く、大変危険です。

また、ウイルスに感染し何年もの長い間体内に持ち続けたまま
発病しない人を「キャリア」と呼びます。

患者・感染者(キャリア)・感染している動物や菌を媒介する昆虫
病原体を含んだ排泄物や病原体に感染されたものなど
感染の原因となるものを「感染源」といいます。

これらの感染源から病原体が直接・間接的に人体に
入り込む経路を「感染経路」といいます。

感染経路は病気によって異なり、5種類の感染経路があります。

1)接触感染
患部に接触して感染する事。(疥癬 は皮膚接触のみで感染します。)
梅毒・淋病など。(主に性行為によって感染します。)

2)飛沫感染
患者の咳やくしゃみなどによって空気中に飛び散った
病原体を吸い込む事で感染する事。
インフルエンザ・結核など。

3)経口感染
病原体が水や飲食物に混じって、口から入り感染する事。
食中毒・コレラなど。

4)経皮感染
病原体が皮膚の傷などを通り侵入して感染する事。
破傷風・狂犬病など。

5)昆虫の媒介
昆虫に媒介された病原体によって感染する事。
マラリア・日本脳炎など。

このように、「感染源」と「感染経路」を知る事で
それぞれの、予防法が見えてくるのではないでしょうか?

それぞれの細かな対策法は、またの機会にさせて頂きますが
クドイようですが、予防の基本は「手洗い」と「うがい」です。

予防接種と手洗いとウガイ

2008 年 11 月 11 日 火曜日

インフルエンザの時期になり
テレビ等でも予防接種を促す番組が放送され始めました。

インフルエンザの予防として現在(2008年)
効果的とされている予防接種ですが
予防接種(ワクチン接種)の時は
「体調が優れない」・「常用の薬がある」に係わらず
よくお医者さんと相談の上で接種して下さい。

費用に関しましては、自治体によって異なりますので
最寄の役所・保健所にお問合せ下さい。

また、その他で効果のある予防法が
皆さまご存知の、「手洗い」と「うがい」ですが
この2つの予防法を少し詳しくご紹介します。

まず、手洗いですが
介護関係の仕事に就かれている方はご存知の通り
使う石鹸は固体の物よりも、液体の物をお薦めします。

なぜなら、固体の石鹸は、石鹸自体に菌などが残り
不十分な流し方では、前にその石鹸を使用した方の菌が
二次的に自分の手に付着・感染する可能性があるためです。

また、「流水でよく洗い流す」と説明書きには書いてありますが
この「流水」の定義は、あまり知られていませんが
正確には「1分間に約4リットル流れる水」
を、流水といいます。

ですので、お試し頂くとお分かり頂けますが
思っている以上に、勢い良く流さないと汚れは落ちないんですね。

最後に、うがいですが
真水よりも、殺菌効果のある塩をいれたり
お茶や紅茶でする方が効果的とされています。

これは、お茶や紅茶に含まれる
タンニン等が殺菌効果があるとされている為です。

手軽にできる予防法ですので、ゼヒお試し頂き
風邪の季節を乗り越えて頂ければと思います。